私たちキリストの家ルーテル教会は伝統的で正当なルター派の仰を守りながら、新しい時代の教と仰のあり方を探求する単立のルーテル教会です。

しがらみや因習にとらわれない自由なキリスト者の群として、ルター派神学に基づく真の仰、真の教を目指しています。

万人祭司の立場に立ち、福音主義の原点にある三大原則（聖書のみ：solascriptura、信仰のみ：sola fide、恵みのみ：solagratia）を守ります。

キリストの家ルーテル教会の場所はどこですか？

この質問に対する回答は明確です。

私たちは常に「キリストの身体」である教会に属しています。 「どこかの誰かが作った物理的空間としての教会」の教会員も、悪いことではありませんが、本質的ではないと私たちは考えます。私たちはキリスト者として、キリストの身体である「最初の（初代）キリスト教会」すなわち「普遍的教会」に属しています。つまり、自分を「キリスト者である」と自覚し、定められた、そして望ましいあり方で信仰をもっているのであれば、まさに自分の今いる場所、そこが「教会」です。それは「どこかの誰かが作った物理的空間としての教会」でも、家庭でも、カフェでも、教室でも、全ての時空間が「普遍的教会」に連なる枝教会になるはずです。

キリストの家ルーテル教会は、普遍的教会の教会員として生きることを表明し、真なるキリスト者であることを自覚している人のための、いわば「枠組み」です。ひとりひとりがキリストの家ルーテル教会を介して普遍的教会につらなり、普遍的教会の枝教会・ブランチとして、キリストの家ルーテル教会である「あなた自身」へとつながります。

キリストの家ルーテル教会に参加する誰もが、キリスト者であるだけでなく、祭司であり、伝道師であり、宣教師です。

今後、物理的空間としての教会の建設も視野には入れていますが、それは私たちにとっては、それは重要な課題ではありません。私たちがやるべきミッションは、他にいくらでもあります。

キリストの家ルーテル教会は無教会ですか？

物理的空間としての教会を持たない、あるいはその重要性を表明していないということから、「無教会主義ですか？」と思われる方もいるかもしれません。もちろん、違います。

教会（エクレシア＝呼び出された人々）とはキリスト者にとって、「建造物」のことを指すわけではありません。１人以上の真のキリスト者が存在している場所は全てが完全な教会です。逆に、「物理的空間としての教会」という建造物があったとしても、そこに真のキリスト者が不在であれば、そこは「キリスト教会をモチーフとした建築物」にすぎません。

無教会主意義という伝統的な日本の信仰のあり方は、日本キリスト信仰の祖といわれる内村鑑三のよって提唱された素晴らしい信仰様式です。そのあり方は否定するものではありませんし、むしろ学ことの多い素晴らしい考え方でしょう。一方で、私たちは、伝統的なルーテル教会の式令に従い、悔い改め・洗礼・聖餐を貴重で重要な信仰の基盤であると考えます。よって、キリストの家ルーテル教会無教会主義ではなく、明確にルター派神学に基づいた伝統的プロテスタント教会です。

しかし、キリストの家ルーテル教会は物理的教会（という建造物や制度としての教会）や、教会内やキリスト者コミュニティで跋扈する信仰とは無関係な人間関係のしがらみやヒエラルキー、聖書に定められていないローカルなルールに対して意味を見出していません。ルターの定めた三大原則にも反することへの批判的視座という点においては、無教会主義の考える純粋な信仰様式と近かったり、重なる部分はあると考えますが、それはまた、別の神学的な議論があるかもしれません。

キリストの家ルーテル教会に献金は必要ですか？

不要です。あなたがキリスト教信仰・宣教に有意義であると考える最適な場所に、あなたの意思で、あなたが出せる金額で献金してください。キリストの家ルーテル教会では、教会や牧師が個人的に受け取ることもしていません。もちろん、献金をいただくこともありますが、その場合も、しかるべき場所、しかるべき目的のために利用します。献金が牧師の生活費になったり、教会の物理的維持のための経費に使われることはありません。また、私たちは牧師などの教職者、牧会者が、「専業」になることに反対しています。

使徒パウロが、天幕職人を生業として宣教活動に邁進したように、キリストの家ルーテル教会では、牧会者は自ら生業を持ち、自らの資金で教会を維持し、宣教し、牧会奉仕に務めるべきであると考えます。牧会者も一教会員でしかないのです。